時計の部品から全金属ペンまで:70 年の製造業
1951 年から時計の部品、1994 年から有名な時計ブランドへの供給、2023 年から自社ペン。このページで、その製造の蓄積がどこから来たかを説明します。
2026-10-13
工場を見積もるときに最初に出る質問は「何年やっていますか」というものです。簡単な問いのように聞こえますが、そのあとのすべての答えの重みを決めます。10 年の工場が「ISO9001 を取得しています」と言うのと、70 年の工場が同じことを言うのでは、受け取る重さがまったく違います。このページでは、BTST の背面にある製造の蓄積がどこから来たのかを説明します。
起点はペンではなく、時計の部品

私たちの製造の蓄積は 1951 年に始まりました。当時は時計の部品を作っていました。竜頭や接続子のような、微細な公差で、しかも長い間使い続ける金属の部品です。この起点が私たちの技術的な好みを形づくりました。金属をどう削るか、精度をどう保つか、表面をどう処理するか。これらは 当社がまだ若い時期にすでに解いていた問題です。
時計の部品は厳しいものです。接点の組立公差は通常 0.数ミリ以内であり、しかも汗と摩擦に耐え続ける必要があります。このような部品を安定して作れる工場が、全金属ペンの軸を作るときには次元が違う作業です。同じ公差の考えでペンの直径や嵌合を制御することは、時計の部品を作ることより遥かに簡単なのです。
1994 年:この力を限界まで使い切る
1994 年、深圳に工場を設立しました。当時は有名な時計ブランドに部品を長期供給していました。やがて精密加工の分野を少しずつ広げ、現在はスマートウォッチの部品、精密金属部品、光通信部品、食品関連部品などを扱っています。
この 30 年のあいだ、私たちは いくつもの 異なる 問題 を 解決して きました。ある クライアント は 百万個単位の 大量 と 短い 納期 を 求めました。ある クライアント は 数百個 しか いらない一方で 公差 は きわめて 厳しい 条件を 出しました。また 別の クライアント は 加工しにくい 材料 と 安定した 表面処理 を 求めました。
どの 注文でも 工程を 組み直し 検証し直す 必要が あります。この 繰り返し が 積み上げた のは ある 技術 では ありません。「 要求に 向き合う 方法」 そのものです。
精度を約束できる理由

精度は設備投資に裏打ちされています。当社の設備は合計 596 台(件)です。前工程の加工設備は 271 台(NC 旋盤 156 台と凸輪式自動旋盤 114 台)、後工程の設備は 65 台、そして検査測定の設備は 260 台(件)にのぼります。基恩士の自動検査装置、三豊のプロファイル測定器や真円度測定器、硬度計、塩水噴霧試験機、耐水試験機などが含まれます。
検査設備が全体の四割を占めるのは、見栄ではありません。精密製造の本当のコストは「作ること」ではなく「正しくできたかを確認すること」にあります。問題を見逃さないことこそ、当社の製造の前提です。これは 10 年保証をお約束できる現実的な根拠でもあります。
仕組み:標準文書から一つひとつの製品まで

製造の能力は機械の集合ではありません。どのロットでも同じ結果を再現するための手順が必要です。当社の品質管理は ISO9001 の品質マネジメントシステムと ISO14001 の環境マネジメントシステムに基づいており、事前の段階と事中の段階、事後の段階に分けて運用しています。
事前では四種類の標準文書を整備しています。材料と設備ごとの切削工具の標準、設備ごとの加工プログラム標準、工程フロー文書、検査の標準文書です。事中では 72 時間認証と 0 から 3 の段階管理を行っています。0 は期待以上、1 は標準に完全適合、2 はやや不具合があるもの、3 は不適合で隔離品です。管控の重点は第 2 段階に置き、第 3 段階へ蔓延するのを防ぎます。事後では不良の実態を回収し改善に結びつけています。
2023 年:他人の標準から、自分の標準へ
2023 年、当社は自社ブランド BTST を立ち上げました。製造の能力は、「他人の製品の部品をつくる」ことから「一本の製品をつくる」ことへと広がりました。
部品から製品をつくるということは、形態と構造と配色を自分で決めるということです。また、使う人の前に立つということです。部品をつくるより難しい仕事ですが、数十年にわたる技術にとっては、最後の 1 センチを届ける作業です。
これは三段階自然な進展です。1951 年から精密金属の部品。1994 年から世界のブランドに向けた精密加工。2023 年から独自の全金属ペン。どの段階も、その下の段の上に成り立っています。
調達者にとっての意味
長期的な製造パートナーを検討するとき、一点だけ見ておくとよいことがあります。その工場が「まだ会っていない要求」に対応してきた経験があるかどうかです。
時計の部品を作った工場は、見慣れない材料や精度の要求について、まとまった検証の手順を持っています。大量の標準品だけを守ってきた工場は、内容が変わったときに外注にたよる傾向があります。
当社は何でも作れるとは申しません。言えることは明快です。精密金属の加工、微細レベルの公差管理、厳しい表面処理、そしてその能力を、人が毎日手に取る製品へ変えることです。このことを数十年にわたって行ってきました。